上安居村(読み)かみあごむら

日本歴史地名大系 「上安居村」の解説

上安居村
かみあごむら

[現在地名]岩間町安居あご

涸沼ひぬま川右岸にあり、東は下安居村、西は下押辺しもおしのべ村。奥谷おくのや街道の両側に集落がある。「日本後紀」弘仁三年(八一二)一〇月二八日条に「廃常陸国安侯河内石橋助川、藻嶋、棚嶋六駅」とあり、安侯あご駅は廃されているが、「延喜式」(兵部省)の諸国駅伝馬には「常陸国駅馬」として「安侯二疋」とあり、交通の要所であった。中世は宍戸ししど庄にあって宍戸氏の支配地となり、安居郷に属していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android