下安松村(読み)しもやすまつむら

日本歴史地名大系 「下安松村」の解説

下安松村
しもやすまつむら

[現在地名]所沢市下安松・東所沢和田ひがしところざわわだ松郷まつごう

上安松村の東にあり、南は多摩郡野塩のしお村・中里なかざと(現東京都清瀬市)。南部を柳瀬やなせ川が東流する。入間いるま山口やまぐち領に属した(風土記稿)。田園簿では上安松村と安松村として一括され幕府領。寛文元年(一六六一)は仙波東照宮領に寄進された川越藩大仙波おおせんば(現川越市)二〇〇石の替地として、多摩郡の下安松村四一石余などが川越藩領となった。同四年の河越領郷村高帳では下安松村は高六〇石余、反別は田一町余・畑一一町七反余とある。元禄一五年(一七〇二)の河越御領分明細記では高一六七石余、ほかに五四石余となっている。宝永元年(一七〇四)幕府領に復し、以後幕末に至る。延宝三年(一六七五)の川越藩による検地帳(飯田家文書)によれば畑・萱野・屋敷合せて三四町六反余、屋敷名請人は一二人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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