下手渡村(読み)しもてどむら

日本歴史地名大系 「下手渡村」の解説

下手渡村
しもてどむら

[現在地名]月舘町下手渡

上手渡村の北東、北流する広瀬ひろせ川に沿い、南は小島おじま(現川俣町)広瀬川流域には水田が開け、川俣かわまた(現同上)に至る街道が走り、同街道に沿って中心集落のまちがある。「伊達天正日記」のうち天正一七年(一五八九)四月二一日の野臥日記にみえる「川くたり」のうちとされる。近世初期は手渡村として推移したが、元禄九年(一六九六)上・下に分村した。享保一五年(一七三〇)幕府領から二本松藩預地となったが、寛保二年(一七四二)幕府直轄領に復し、文化三年(一八〇六)下手渡藩領となり幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android