下村宿
しもむらしゆく
[現在地名]下村加茂・加茂東部・加茂西部・加茂中部
寛文二年(一六六二)に指定された北陸街道の宿駅。小杉宿(現小杉町)から一里一六町余、東岩瀬宿(現富山市)まで二里一一町余(増補大路水経)。小杉新町・東岩瀬もこの年宿に指定されており、この頃今石動(現小矢部市)―立野(現高岡市)―高岡から小杉新町―下村―東岩瀬―滑川の経路が新たな北陸街道になったのであろう。これ以前当村の民家は各所に点在していたが、宿立てと同時に街道沿いに立並んだ。この移転のための費用が多大であったので、移転家作費として銀八貫八〇〇匁を加賀藩から借受け、のち年賦返済した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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