小杉(読み)こすぎ

精選版 日本国語大辞典 「小杉」の意味・読み・例文・類語

こ‐すぎ【小杉】

〘名〙
① 小さい杉の木。
※俳諧・宗因七百韵(1677)「野良狂(やらうぐるひ)あるが中にも鴈啼て〈如見〉 小杉にぬらす我袖の露〈保俊〉」
黄表紙・奇妙頂礼地蔵の道行(1832)「鼻紙の小杉(コスギ)をかんで桃色になった奴めを」

こすぎ【小杉】

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デジタル大辞泉 「小杉」の意味・読み・例文・類語

こすぎ【小杉】[姓氏]

姓氏の一。
[補説]「小杉」姓の人物
小杉天外こすぎてんがい
小杉放庵こすぎほうあん

こ‐すぎ【小杉】

小さい杉の木。
小杉原」の略。
「鼻紙に―入れしを見て勘当切り」〈浮・永代蔵・五〉

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小杉」の意味・わかりやすい解説

小杉
こすぎ

富山県中部、射水郡(いみずぐん)にあった旧町名(小杉町(まち))。現在は射水市の中央部を占める地域。旧小杉町は1889年(明治22)町制施行。1942年(昭和17)橋下条(はしげじょう)村、1953年(昭和28)金山大江の2村、1954年黒河村を編入。2005年(平成17)新湊(しんみなと)市、射水郡大門(だいもん)町、大島(おおしま)町、下(しも)村と合併して射水市となる。旧町域は南部の丘陵地帯から射水平野の一部を占める。江戸時代、富山と高岡の中間の町として発達、国道旧8号とあいの風とやま鉄道(旧、JR北陸本線)が東西に通ずる。また、国道472号は町域を南北に貫く。富山高岡新産業都市計画の一環として、丘陵地に太閤山(たいこうやま)ニュータウンが建設され、人口1万余の団地に発展した。ここに富山県立大学および短期大学部、県環境科学センター、県衛生研究所、県民公園太閤山ランドがある。この太閤山の南側を北陸自動車道が通り、小杉インターチェンジから富山新港へ臨港道路(国道472号の一部)が通じている。小杉丸山遺跡は国指定史跡

[深井三郎]

『『小杉町史』(1959・小杉町)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小杉」の意味・わかりやすい解説

小杉
こすぎ

富山県北西部,射水市東・南部の旧町域。射水平野にある。 1889年町制。 1942年橋下条村,1953年金山村,大江村の2村,1954年黒河村,1959年池多村の一部をそれぞれ編入。 2005年新湊市,大門町,村,大島町の1市2町1村と合体して射水市となった。中心地区の小杉は北陸道宿場町として江戸時代中期以降栄えた。南部の丘陵地に富山高岡工業地域の一環として,太閤山ニュータウンが建設され,県立大学,県環境科学センターなども立地。青井谷付近に北陸自動車道の小杉インターチェンジが建設され,富山新港と結ばれている。北部は水稲単作地帯で,南部の丘陵地では果樹栽培が行なわれ,タケノコマツタケなどを産する。青井谷には飛鳥時代の瓦の窯跡の残る小杉丸山遺跡があり,国の史跡に指定されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「小杉」の意味・わかりやすい解説

小杉 (こすぎ)

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