下清戸村(読み)しもきよとむら

日本歴史地名大系 「下清戸村」の解説

下清戸村
しもきよとむら

[現在地名]清瀬市下清戸一―五丁目・松山まつやま一―三丁目・竹丘たけおか一丁目・梅園うめぞの一丁目など

武蔵野台地野火止のびどめ面の中央に位置する。北西清戸下宿きよとしたじゆく中里なかざと村。戦国期は清戸の内に含まれていた。近世前期には「清戸下町」とも称した(村野家文書)。下清戸・中清戸・上清戸三ヵ村はともに天正七年(一五七九)の開発という伝承があり(「上清戸村年代記」村野家文書)、清戸下宿を本村として開発が始められたものか。田園簿には「清戸村」とあり、慶安期(一六四八―五二)には三ヵ村に分村していないが、正保元年(一六四四)尾張藩主の鷹狩に「清戸三町 三十五人」の人足が動員されており(「里正日誌」内野家文書)、事実上分村していたことをうかがわせる。寛文元年(一六六一)の野火止出作割付状(旧大和田町役場文書)に下清戸・中清戸・上清戸がみえ、同一〇年清戸三ヵ村に検地が実施されており(「村野家年代記」村野家文書)、この頃には名実ともに三村が成立していたと推測される。江戸期を通じて幕府領とみられる(「風土記稿」・旧高旧領取調帳など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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