中清戸村(読み)なかきよとむら

日本歴史地名大系 「中清戸村」の解説

中清戸村
なかきよとむら

[現在地名]清瀬市中清戸一―五丁目・松山まつやま一丁目・同三丁目・竹丘たけおか一丁目・梅園うめぞの一丁目など

武蔵野台地野火止のびどめ面の中央に位置する。東は下清戸村。戦国期は清戸の内に含まれる。村の成立事情や景観については下清戸村に同じ。近世前期には「清戸中町」と称した(村野家文書)。支配も下清戸村と同じだが、安政五年(一八五八)幕府領肥後熊本藩預地となり、翌年代官江川太郎左衛門支配の幕府領に戻っている(熊本大学所蔵細川家文書)。寛文一〇年(一六七〇)・元禄二年(一六八九)検地を経て(「村野家年代記」村野家文書)、同三年の中清戸村検地帳では高二七三石余、反別は上畑六町二反余・中畑九町余・下畑一一町二反余・下々畑二九町一反余・林畑九反余・屋敷二町二反余、ほかに山三町五反余・草野一五町一反余があり、小物成として野銭が賦課されていた(清瀬市史)元禄郷帳では中清戸村として高二八八石余。天保郷帳では高三九七石余。新座にいくら郡野火止新田(現埼玉県新座市)の開発に参加し、寛文元年に上畠一反余・中畠一町六反余・下畠一〇町五反余・下々畠九反余を開発、永六貫七一二文の年貢が課せられた(「野火止出作割付状」旧大和田町役場文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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