下狭川村(読み)しもさがわむら

日本歴史地名大系 「下狭川村」の解説

下狭川村
しもさがわむら

[現在地名]奈良市下狭川町

白砂しらすな川西岸にあり、北東広岡ひろおか村。承暦四年(一〇八〇)八月二三日の大中臣時経解(一乗院文書)に「狭川村」とあり、寛元三年(一二四五)の平経高請文(平戸記)に「狭川庄相論事」とある。「大乗院雑事記」文明一二年(一四八〇)五月一九日条に「祭礼事廿七日必定両方越智方筒井方大勢を可出合云々 両方取合西・窪城・狭川・簀川也云々」と記す。

慶長郷帳に「下村」とあり、村高七三七・一九七石、寛永郷帳に「狭川之内下村」とあり、村高七三八・〇一六石。元禄郷帳では城戸じようど村二七四・〇九九石と門前もんぜん村一五〇・六六七石が分村し、いずれも「下狭川之枝郷」とあり、下狭川村の村高三一八・二五石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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