下瓦林村(読み)しもかわらばやしむら

日本歴史地名大系 「下瓦林村」の解説

下瓦林村
しもかわらばやしむら

[現在地名]西宮市甲子園口こうしえんぐち一―六丁目・上甲子園かみこうしえん一―四丁目・甲子園春風町こうしえんはるかぜちよう甲子園三保町こうしえんみほちよう

瓦林村の南、武庫むこ川下流西方に位置する武庫郡の村。南西流するえだ川によって鳴尾なるお村と境する。南の蓮華寺れんげじ、北の松門まんど(万堂)の二集落からなる。慶長国絵図には「万堂村」と記され、北の小林おばやし村と合せて高一千二三三石余。初め幕府領。元和三年(一六一七)より尼崎藩領。江戸時代初期の郷帳類では上瓦林村・下瓦林村を一括して瓦林村として高付していたが、寛永一二年(一六三五)に正式に分村したとみられる(→上瓦林村。村高は正保郷帳によると三五一石余で、ほかに新田高一二六石余が書上げられるが、これがのちの下新田しもしんでん村分とみられる。明暦元年(一六五五)の下瓦林村検知帳(宮崎家文書)では高三六三石余・反別三九町七反余、名請人五九。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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