下用(読み)ゲヨウ

デジタル大辞泉 「下用」の意味・読み・例文・類語

げ‐よう【下用】

《「けよう」とも》
下層の者が食用にする、よくいていない米。〈日葡
毎日使うこと。また、そのもの。常用
「―には、高直たかねにても古米徳なり」〈浮・立身大福帳

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精選版 日本国語大辞典 「下用」の意味・読み・例文・類語

げ‐よう【下用】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「けよう」とも )
  2. いやしい者が食用にする飯米(はんまい)。十分に搗(つ)いていない米。
    1. [初出の実例]「このうちけようにつかひ候分、七日あいだに二百二十文」(出典:高野山文書‐応永一〇年(1403)一二月二九日・南部庄年貢請取日誌)
  3. 毎日使用すること。また、そのもの。常用。
    1. [初出の実例]「下用 百文、桶かいけ。八百文、上筵芽筵」(出典:高野山文書‐文明一七年(1485)五月晦日・金剛心院并湯屋銭勘録状)

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