下白金村(読み)しもしろかねむら

日本歴史地名大系 「下白金村」の解説

下白金村
しもしろかねむら

[現在地名]関市下白金・保明ほうみよう

いま川と津保つぼ川との合流点にある平坦地の村。武儀むぎ郡に属し、北は上白金村。下白銀とも記す。中世には白金庄の庄域で、室町後期に上下に分れたと考えられる。慶長郷帳では旗本村瀬重治領、村高五〇七石。正保郷帳に下白銀村とみえ畑方五〇七石、村瀬重俊三七七石・村瀬重次一三〇石に分知され、ほかに小物成二斗余がある。重俊分は旗本村瀬領として幕末に至る。重次分は万治三年(一六六〇)相続争いにより重次が追放処分をうけたため幕府領となるが、元文二年(一七三七)の岩村侍従領知目録(入山文書)に村名がみえ、岩村藩領として幕末に至る。明治二年(一八六九)の村瀬領分村明細帳によれば、諸引残高一九〇石余、畑田二町八反余、中畑四町六反余・下畑一一町六反余、屋敷一町七反余、家数六一・人数二七二、馬一二、林小物成一斗余を笠松かさまつ陣屋(現羽島郡笠松町)へ、小物成(茶一〇貫二〇〇目・銀役三〇匁)地頭へ納めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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