下立町(読み)しもたつまち

日本歴史地名大系 「下立町」の解説

下立町
しもたつまち

[現在地名]篠山市立町 下立町

上立町の北に位置する。篠山城下一一ヵ町の一つ。立町の分立の時期は未詳ながら、正保笹山城絵図(内閣文庫蔵)では下立町二町一二間とある。延宝二年(一六七四)下立町から春日大明神に高砂山を寄進している(「春日大明神勧請由来紀」多紀郷土史考)。正徳年間(一七一一―一六)の高付帳(多紀郷土史考)によれば、東側は六〇間余、西側は五〇間半余の両側町で、家数七四のうち役家四七(町代二)、五人組は一二組で、一向宗の尊宝そんぽう寺、浄土宗の来迎らいこう寺がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報