精選版 日本国語大辞典 「下藤」の意味・読み・例文・類語
さがり‐ふじ ‥ふぢ【下藤】
[1] 〘名〙
① たれ下がった藤の花の房。《季・春》
② 紋所の名。藤の花の二つの房を左右にたらし、輪状に図案化したもの。⇔上がり藤。
③ 下金(さがりがね)をしゃれていう語。
※歌舞伎・天満宮菜種御供(1777)五「地代から松の木を、僅か金三十両に売ったぞや。其金を取りにくりゃ、晩ぢゃの、翌日(あす)ぢゃのと、一寸(すん)延ばしに埒(らち)が明かぬ。いかに松の木の金ぢゃとて、下(サガ)り藤にしては、此請負ひ人、つらいぢゃ」
[2] 中古の雑歌の曲名。
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