下袋小路(読み)しもふくろこうじ

日本歴史地名大系 「下袋小路」の解説

下袋小路
しもふくろこうじ

[現在地名]酒田市本町ほんちよう三丁目

東は御宿おやど小路、南は最上川に接する鉤形の町で、小路名は袋状の道に由来する。河岸八町の一つで、川船業者や問屋が軒を並べた。明暦二年(一六五六)の酒田町絵図(大泉叢誌)に小路名がみえ、長さ四六間・幅四間、屋敷一八軒半、ほかに川岸に沿い東西に屋敷七軒がある。天和三年(一六八三)の酒田町割家数人数書上(鶏肋編)によると町域は一町、家数四六・人数二二三。明治三年(一八七〇)の家数三七(「総家数並寺院畝数調」野附文書)。元禄六年(一六九三)の御召船之覚(伊東文書)参勤交代の御用船船頭として一一人が載る。享保五年(一七二〇)当小路は御城船小番役を勤めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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