下道圀勝(読み)しもつみちの くにかつ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「下道圀勝」の解説

下道圀勝 しもつみちの-くにかつ

?-? 飛鳥(あすか)-奈良時代官吏
吉備真備(きびの-まきび)の父。備中(びっちゅう)(岡山県)吉備地方の豪族。備中小田郡出土の銅製蔵骨器に,和銅元年(708)弟の圀依(くにより)とともに母の遺骨をおさめたという銘文がある。右衛士少尉(うえじのしょうじょう)。名は国勝ともかく。

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朝日日本歴史人物事典 「下道圀勝」の解説

下道圀勝

生年生没年不詳
8世紀前期の下級武官。吉備真備の父。備中国(岡山県)を中心とした吉備地方豪族の出身で,右衛士少尉にまでなった。和銅1(708)年に弟の圀依と共に亡母のため作った在銘骨蔵器が岡山県矢掛町から出土しており,仏教信仰がうかがえる。また奈良県五条市発見という吉備真備の母すなわち圀勝夫人の楊貴氏の墓誌も知られる。

(佐藤信)

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