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蔵骨器 ぞうこつき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

蔵骨器
ぞうこつき

主として火葬骨を納めた容器。材質には陶,銅,ガラス,石,木などがあり,その形には壺形,甕形,箱形,椀形,球形,盆形,筒形などがみられる。日本で火葬が初めて行われたのは,文武4 (700) 年と伝えられており,その後,各時代により特色がみられるが,最も普遍的なのは陶製の壺形品であり,特殊なものには金属製の仏形,蓮弁形,塔形などがある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ぞうこつ‐き〔ザウコツ‐〕【蔵骨器】

火葬した遺骨を納めるための金銅や陶製などの容器。奈良時代から用いられた。

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防府市歴史用語集の解説

蔵骨器

 火葬[かそう]にした人骨を納め、ほうむるための器です。奈良時代頃から見られ、金銅[こんどう]製や土器・陶器[とうき]など様々です。

出典|ほうふWeb歴史館
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世界大百科事典 第2版の解説

ぞうこつき【蔵骨器】

遺骸を火葬または洗骨したのち,骨灰や副葬品を納めた容器で骨蔵器ともいう。火葬は新石器時代に始まるが,蔵骨器の使用は初期金属器文化に顕著に現れる。インダス川流域のゾブ文化(前2000ころ)のケルン中の蔵骨壺,中部ヨーロッパラウジッツ文化(前1300‐前700)や西ヨーロッパハルシュタット文化(前1200‐前800)の人面装飾付きの特殊壺や家屋形の蔵骨器があり,ローマ時代の大理石や青銅製蔵骨器はよく知られている。

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大辞林 第三版の解説

ぞうこつき【蔵骨器】

火葬した骨灰や副葬品を納める容器。骨蔵器。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

蔵骨器
ぞうこつき

遺骨を納める容器であるが、一般的には火葬骨を納める容器をさす。骨蔵器、骨壺(こつつぼ)とも称されている。火葬の風習は仏教文化とともに伝播(でんぱ)したと考えられるが、蔵骨器を使用し広く普及するのは奈良時代からである。『万葉集』の歌などから7世紀中ごろには火葬が始まっていたと想定されているが、『続日本紀(しょくにほんぎ)』によれば700年(文武天皇4)の僧道昭(どうしょう)の火葬が最初とされる。火葬墓に伴う紀年銘のある最古の墓誌は、「慶雲(けいうん)四年」(707)の文忌寸禰麻呂(ふみのいみきねまろ)のもので、ガラス壺蔵骨器と金銅(こんどう)壺の外容器が出土している。蔵骨器の材質としては、須恵器(すえき)、土師器(はじき)が多いが、三彩・緑釉陶(りょくゆうとう)のものもある。石製や金属製、ガラス製、木製のものもみられる。奈良時代初期には威奈真人(いなのまひと)大村の金銅製球形合子(ごうす)形や、下道朝臣圀勝(しもつみちのあそんくにかつ)・圀依(くにより)母夫人の青銅製有蓋鉢形(ゆうがいはちがた)のように刻銘があり、明らかに蔵骨器としてつくられたものもあるが、一般には壺や甕(かめ)などの日常容器が転用使用されている。[松下正司]

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世界大百科事典内の蔵骨器の言及

【陶棺】より

…分布は畿内と岡山県とに集中しており,形態的にも地域差が認められる。横穴式石室や横穴内で伸展葬に用いられたが,年代の新しい小型品は蔵骨器としても利用された。同時代の家形石棺と比べれば,一般に,より低い階層に用いられたと考えられるが,奈良県斑鳩(いかるが)町竜田御坊山3号墳の須恵質四注屋根形陶棺のごとく,内・外面に黒漆が塗布され,琥珀(こはく)製枕,三彩円面硯(すずり),筆管かと思われるガラス製品など,当時としては希少な副葬品とともに,刳抜横口式石槨に収められた特殊な例も存在する。…

【納骨】より

…弥生時代中期の東日本には,洗骨後,骨を壺に入れて土壙に葬る再葬墓がみられるが,一次的,地域的なもので,日本に本来死体崇拝や遺骨崇拝はなかったから,納骨の風は仏教の影響とすることができる。その初期においては特定の霊場に納めたのではなく,なにかゆかりのある山に納めたもので,最古の納骨器は京都市西京区大枝塚原町山林から出た慶雲2年(705)の墓誌銅版を伴う青銅製蓋付桶型蔵骨器である。このような蔵骨器,骨壺は奈良時代のものが多数発見されており,青銅製のほかに陶製,銀製,ガラス製,石製,木製などがある。…

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