下高末村(読み)しもこうずえむら

日本歴史地名大系 「下高末村」の解説

下高末村
しもこうずえむら

[現在地名]矢掛町下高末

三谷みたに村の北にあり、北は上高末村。東域を美山みやま川が南流する。かつて上高末村とは一郷であったといわれ、上津江こうづえ保の遺称地。永徳三年(一三八三)三月三日、熊野御師十円房乗有は一貫文を借用し、担保として「かうつへ」の「智仙房かひきたんな地頭并在家の旦那」をあてている(「借銭状」熊野那智大社文書)。天正二〇年(一五九二)の御給地加増田畠打渡坪付写(木口文書)には上津江みえ、田畠合せて一町四反が新増田畠として毛利氏家臣の宍戸氏より木口善次郎に打渡されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android