不受不施(読み)ふじゅふせ

精選版 日本国語大辞典 「不受不施」の意味・読み・例文・類語

ふじゅ‐ふせ【不受不施】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。法華宗以外の信者からは施物を受けず、また、施しもしないという趣意日蓮宗不受不施派の基本的宗旨
    1. [初出の実例]「不受不施の法制を立つること殆んど三百余年に及びて」(出典:日樹書状‐寛永七年(1630)二月二一日)
  3. ふじゅふせは(不受不施派)」の略。
    1. [初出の実例]「やよ時鳥天帝のさた〈春澄〉 鶯の不受不施だにも置ぬ世に〈芭蕉〉」(出典:俳諧・江戸十歌仙(1678)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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