趣意(読み)シュイ

デジタル大辞泉 「趣意」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐い【趣意】

物事をなすときの考えやねらい。また、言わんとする意味趣旨。「会合趣意を説明する」
学問の―を記して…一冊を綴りしかば」〈福沢学問のすゝめ
[類語]意味内容意図目的理由動機主意真意ねらいわけ趣旨大綱主旨主眼眼目論旨

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精選版 日本国語大辞典 「趣意」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐い【趣意】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 考え。意見。むね。趣旨。意志。意趣。
    1. [初出の実例]「文章もしさゐらしく書つづけ侍れど、口より奥まで趣意(シュイ)が通らず」(出典:俳諧・歴代滑稽伝(1715))
    2. 「其序の趣意は、老子と云人昔になきことにて、荘子の寓言に出たるなり」(出典:随筆・文会雑記(1782)二)
  3. 恨みの心。怨恨。意趣。
    1. [初出の実例]「天下の御敵候か私のしゅい候歟」(出典:幸若・ほり川(室町末‐近世初))
  4. 物の筋道道理。理由。理屈。わけ。主意。意趣。
    1. [初出の実例]「汝等誰れが吩咐(いひつけ)なれば、只一言の趣意(シュイ)をも演(の)べず」(出典:人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)五)

趣意の語誌

中古から近世にかけては、ほぼ同義で漢籍に出典のある「意趣」が優勢だったが、近世以降「趣意」が多用されるようになる。

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普及版 字通 「趣意」の読み・字形・画数・意味

【趣意】しゆい

考え。意図。〔唐書卓行、司空図伝〕長安を陷(おとしい)る。~會(たまたま)洛陽る。柳天下の才を誅せんとし、~圖に詔して入せしむ。圖、陽(いつは)りて笏(しやく)を墮(おと)す。趣は野耄(やまう)(田舎老人)にあり。、世に無きことを知り、乃ち聽(ゆる)しらしむ。

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