不器・無器(読み)ぶき

精選版 日本国語大辞典 「不器・無器」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐き【不器・無器】

〘名〙 (形動)
才能能力などが劣っていること。物事を処理するのに手際が悪いこと。まがぬけていること。また、そのさま。不器用。
毎月抄(1219)「まして不器の人のことにわれとただおさへてよみたらはんとし候へば」
② (「不気」で、「ぶいき(不意気)」の変化した語か) 洗練されていないこと。粋でないこと。また、そのさま。不粋。やぼ。
談義本・当世花街談義(1754)二「言葉もぶきではすまず」
③ 顔立が醜いこと。また、そのさま。不器量
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻八上「ぶき女さて麦めしは上手也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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