手際(読み)テギワ

デジタル大辞泉 「手際」の意味・読み・例文・類語

て‐ぎわ〔‐ぎは〕【手際】

[名・形動]
物事処理のしかた。また、物事を処理する要領腕前。「話を手際よくまとめる」「手際を見る」「みごとな手際だ」
物事をたくみに処理すること。また、そのさま。
洗濯物を―に搾切って遣る」〈風葉青春
[類語]腕前手並み手腕手の内妙手手練凄腕技術能力力量才能才覚文才才気手筋

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手際」の意味・読み・例文・類語

て‐ぎわ‥ぎは【手際】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事を行なううでまえ。処理のしかた。手腕。技量。また、物事のできばえ。しあがり。
    1. [初出の実例]「番匠の手ぎわの大事にした者三ありらんまへい軸多宝の塔と三つ云いつづけて云と云ぞ」(出典:玉塵抄(1563)一〇)
    2. 「Teguiuano(テギワノ) ヨイ、または、ワルイ サイク」(出典日葡辞書(1603‐04))
    3. 「串戯(じょうだん)の内に手際(テギワ)よく縫止めて与へければ若者は頻りに其親切を喜び謝せり」(出典:最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二)
  3. ( 形動 ) 物事の処理のしかたがじょうずであること。できあがりのよいこと。きれいにしあげること。また、そのさま。みごとな手並。立派なできばえ。
    1. [初出の実例]「土の中よりよしは出けり 手きはにもしたる数寄やの下地窓〈慶友〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一四)
    2. 「グショグショの洗濯物を手際に搾切って遣る」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋)

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