不定比化合物(読み)フテイヒカゴウブツ

デジタル大辞泉 「不定比化合物」の意味・読み・例文・類語

ふていひ‐かごうぶつ〔‐クワガフブツ〕【不定比化合物】

化合物の成分元素質量比が常に一定であるという定比例の法則に従わない化合物。非化学量論的化合物。同法則の発見者J=L=プルーストと論争したベルトレの名にちなみ、ベルトライド化合物またはベルトリド化合物ともいう。⇔定比化合物

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化学辞典 第2版 「不定比化合物」の解説

不定比化合物
フテイヒカゴウブツ
nonstoichiometric compound

[同義異語]ベルトリド化合物

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の不定比化合物の言及

【非化学量論的化合物】より

…定比例の法則にしたがわない化合物。不定比化合物,ベルトライド化合物berthollide compoundなどともいう。化合物は多くの場合定比例の法則にしたがい,構成元素の原子比が簡単な整数比となるのであって,通常の化学式や化学反応式などもこの法則の上にたって書かれている。…

※「不定比化合物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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