不尽(読み)フジン

デジタル大辞泉 「不尽」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じん【不尽】

つきないこと。絶えることがないこと。
万古―の宗教思想が」〈蘆花思出の記
十分に思いを述べつくさない意で、手紙の終わりに添える語。不悉ふしつ。不備。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不尽」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じん【不尽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つきないこと。いつまでも続いて終わりがないこと。
    1. [初出の実例]「此業力所感の故に、業の尽不尽に依て生を改めて」(出典:覚海法橋法語(12C後‐13C前))
    2. [その他の文献]〔杜甫‐登高〕
  3. 意を十分につくしえないの意で、手紙の終わりに添えることば。不悉(ふしつ)
    1. [初出の実例]「万々諒察するあれよ。不尽」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉附録八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「不尽」の読み・字形・画数・意味

【不尽】ふじん

尽きぬ。

字通「不」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android