不応期(読み)ふおうき(英語表記)refractory period

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不応期」の意味・わかりやすい解説

不応期
ふおうき
refractory period

刺激性組織や細胞興奮を起したとき,その直後に引続く第2刺激では興奮が起きない短い期間があり,これを不応期という。たとえば神経に刺激を与えて一度活動電位が発生すると,その直後にはどんな強い刺激を与えても神経は反応しない。しかし 0.5~1ミリ秒ぐらいたって次の刺激を与えると,正常よりはるかに小さい活動電位が発生する。第2刺激が遅れるほど活動電位は大きくなって,一定の時間後には正常の大きさに返る。まったく反応が起らない時期を絶対不応期,正常より小さな活動電位の起る時期を相対不応期という。前者は活動電位の上昇期,後者は活動電位の下降期と一致している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android