不易の法(読み)ふえきのほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不易の法」の意味・わかりやすい解説

不易の法
ふえきのほう

鎌倉幕府法にみえる規定で,御家人所領について特定期間の判決を変更することを禁止するもの。したがって,かかる判決については,越訴 (再審請求) が行いえない。弘安7 (1284) 年以前において,期限を限ってしばしば発せられた。理非を明らかにするよりも,現実を重んじる日本法の特色を表わした制度といえる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android