不熟日(読み)フジュクニチ

デジタル大辞泉 「不熟日」の意味・読み・例文・類語

ふじゅく‐にち【不熟日】

東日本で、この日に種蒔き・植え付けをすると実りが悪いとされる日。1月の日、2月うまの日、3月とりの日とされ、以降3か月ごとに繰り返す。

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精選版 日本国語大辞典 「不熟日」の意味・読み・例文・類語

ふじゅく‐にち【不熟日】

  1. 〘 名詞 〙 種まき、植付けをするとよく実らないという俗信のある日。一月の子(ね)二月の午(うま)三月の酉(とり)の日をいい、四月以後は三か月毎にこの順を繰り返す。

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世界大百科事典(旧版)内の不熟日の言及

【厄】より

…時間の次元では厄日,厄月,厄年があり,空間的には厄の生ずるという場所があるが,厄をもたらすという神も考えられており,それらを避けるための呪的方法が多く生み出されている。 厄日には暦にもとづく陰陽道によるものが多く,外出を忌む坎日(かんにち),葬式を忌む友引(ともびき),家屋の建築や旅立ちを忌む三隣亡(さんりんぼう),種まきや植樹を忌む不熟日(ふじゆくにち)・地火(じか)の日などがよく知られているが,二百十日とか二百二十日を厄日とする所も多い。また,新潟県西頸城郡のように旧暦2月9日を厄日といって,山の神が山を回る日だからそこへ入るとけがをするというように,全国的に山の神の日を厄日としている。…

※「不熟日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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