不納(読み)フノウ

精選版 日本国語大辞典 「不納」の意味・読み・例文・類語

ふ‐のう‥ナフ【不納】

  1. 〘 名詞 〙 納入しないこと。納めるべきものを納めないこと。〔運歩色葉(1548)〕
    1. [初出の実例]「店子に不納があれば吾儕が立換へなければなりません」(出典:落語・大工の訴訟(1891)〈禽語楼小さん〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の不納の言及

【未進】より

…【黒川 直則】 近世では,年貢などの賦課物を納入することを上納(じようのう)といい,領主からの割付(わりつけ)額を全部上納することを皆済(かいさい)といった。年貢を最初から少しも上納しないことを不納(ふのう)といい,一年間不納を続ければ田畑を没収して村中に預け,村総作(むらそうさく)にさせた。これに対し,一部分が未納になったまま皆済期限をこえることを未進といった。…

※「不納」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む