世界経済モデル(読み)せかいけいざいモデル(その他表記)world econometric model

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界経済モデル」の意味・わかりやすい解説

世界経済モデル
せかいけいざいモデル
world econometric model

世界経済全体の動きを方程式体系として組み立て,予測政策効果分析などを行なったもの。アメリカの L.R.クライン中心としたリンクモデルが知られているが,日本でも経済企画庁が 1982年に大規模な世界モデルを完成させた。これを使うことにより,たとえばアメリカの財政政策が世界全体にどのような影響をもたらすかといった問題を分析することができる。世界的な相互依存関係が進むなかで経済分析にとって重要なツールとなりつつある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の世界経済モデルの言及

【計量経済学】より

…第1,第2の批判に対しては,各主体の予想を積極的にとり入れたり,時系列分析の手法をとり入れた分析が進められている。第3の批判に対しては,国際的相互依存性を積極的にとり入れた世界経済モデルの開発が盛んになされている。もちろん計量経済学の分野はマクロ計量経済モデルによる分析に限られたわけではない。…

※「世界経済モデル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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