世紀末思想(読み)せいきまつしそう

旺文社世界史事典 三訂版 「世紀末思想」の解説

世紀末思想
せいきまつしそう

高度に発達した資本主義の行きづまりと,神を見失った人間の不安を反映した19世紀末の思想傾向
フランスに始まり,1890年代の欧米に広まった。ロマン主義自然主義に対する反動として,懐疑主義唯物 (ゆいぶつ) 主義象徴主義・デカダン的享楽主義など,多彩な主張が現れた。ポー・ボードレール・マラルメ・ヴェルレーヌ・ワイルドらの文学,ショーペンハウエル・ニーチェらの文化否定のペシミズムなどが代表的。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android