ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「両本位制度」の意味・わかりやすい解説 両本位制度りょうほんいせいどbimetallism 金銀複本位制度のもとで認められた金と銀の2本位貨幣の間に一定の法定比価を設け,両本位貨幣をもって統一的な制度としているもの。この例は 1866年実施のラテン貨幣同盟 (フランス,ベルギー,イタリア,スイス) である。しかし市場における金銀比価の変動の影響を受け,法定比価とのバランスがくずれて「グレシャムの法則」が働き,流通貨幣はややもすると一方の貨幣にかたよる傾向が強い。しかもこの傾向は互いに交替して現れることから,交替本位制度ともいわれた。しかし銀価の下落が常になり,不均衡な本位制度となった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by