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金銀比価 きんぎんひか ratio between gold and silver

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金銀比価
きんぎんひか
ratio between gold and silver

金と銀との交換比率。商品市場で成立した金銀価格の比率を市場比価,法律で定められた一定の交換比率を法定比価という。後者は通常金銀複本位制度のもとでみられるもので,一国の貨幣単位が金銀の両方で表わされ,それから金銀比価が求められる。

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デジタル大辞泉の解説

きんぎん‐ひか【金銀比価】

金と銀との交換比率。銀の価格を1としたとき、それと同一重量の金の価格が示す倍率。比価。

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百科事典マイペディアの解説

金銀比価【きんぎんひか】

金と銀の価値比率。平安時代末以降,一時期を除き比価は1対5であった。このため比価が1対13の中国に金が輸出され,銀が輸入されていた。近世初頭,一時国内銀産出高の増加により,銀の価値が下がり銀を輸出,金を輸入したこともあった。

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大辞林 第三版の解説

きんぎんひか【金銀比価】

金と銀との交換比率。銀の価格を一として、それと同一重量の金の価格が示す倍率。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金銀比価
きんぎんひか

銀の価格を1としたとき、それに対してそれと同一重量の金の価格が示す倍率。ヨーロッパでは古代から近世までおおむね13.1/3であったとされているが、むろん国により時代によって例外がなかったわけではない。ところが16世紀中ごろに南米のボリビアでの銀鉱発見以後、銀の増産によりヨーロッパの金銀比価の水準は上昇した。すなわち、15世紀には11.5前後であったものが、17世紀後半から19世紀初頭にかけては15.0が中心となった。
 当時、諸国の貨幣単位は金と銀により規定され、金貨と銀貨をともに正貨とすることが多かった(金銀複本位制度)。このため、そこには固定の法定比価があり、同時に需給により形成されるそれぞれの価格に基づいて変動する市場比価があったが、これら2種の比価が一致することはまずありえなかった。かりに市場比価が法定比価よりも高くなる(つまり銀が市場では法定比価よりも安く評価される)と、市場で銀地金を買って造幣して銀貨とし、これを法定比価で金貨にかえ、その金貨で銀地金を買う操作を行えば有利となるため、金貨が市場から駆逐され銀貨のみが流通することとなる(グレシャムの法則)。このような事態を避けるには、複本位制度から単本位制度への移行、本位貨幣と補助貨幣への分化以外にない。こうして各国ともしだいに金本位制度に移行したが、その過程で貨幣用銀の需要が減退し、金銀比価は1870年ごろまで15.5が中心であったのが、その後1870年代には18.4、1880年代には22.1、1890年代には35.0、1900年代には39.7、1910年代には53.7としだいにその最高値を切り上げていった。
 日本では、江戸期の法定比価は4.0であったが、幕末には市場比価は5.0となっていた。当時、金銀比価の世界的水準は前述のように15.5であったから、日本では金を世界の水準の3分の1以下に評価していたことになる。このため幕末から明治初年にかけて多量の金が国外に流出した。国際的規模での金銀比価の働きの顕著な事例である。[堀家文吉郎]

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世界大百科事典内の金銀比価の言及

【銀】より

…取引が大量となるにつれ価値のより大きい金が実際取引の手段として鋳造されるに至ったのである。しかし金銀比価が一定不変であるかぎりは,金によっても銀によっても取引当事者にとって損益はないが,両者の市場比価が変動すれば事情は異なる。しかも両者の生産条件,生産量,需給事情は等しくないから実際問題として市場比価は一定しない。…

【万延金】より

…幕末期1860年(万延1)発行の万延大判・同小判・同二分金・同一分金・同二朱金を総称していう。1859年(安政6)の開港以来,外国との金銀比価の違いから外国の商人たちは洋銀を日本に持ち込み,日本の金貨に替えて海外に持ち出す傾向が強くなった。江戸幕府はこれに対処するために万延の改鋳を行い,金銀比価を改定し,金貨の海外流出を阻止することに成功した。…

【洋銀】より

…その大部分はメキシコ・ドルであったが,イギリス,アメリカ,フランスなどの諸外国の洋銀も含まれていた。当時,内外金銀比価は著しく不均衡で,日本では銀貨に比べて金貨の価値が低く評価されていたので,これに着目した外国商人は洋銀を持ち込んで日本の一分銀に替え,これを小判,一分金と交換して海外に輸出し莫大な利益を上げた。59年には洋銀に〈改三分〉の定印を打ち,正貨として国内通用を認めた。…

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