並倉・双倉(読み)ならびぐら

精選版 日本国語大辞典 「並倉・双倉」の意味・読み・例文・類語

ならび‐ぐら【並倉・双倉】

〘名〙 主に奈良時代寺院倉庫建築一種の称。二つの同一規模の倉を並べて建て、長い共通の屋根をつけたもの。二つの倉の間には、一倉分程度の広さの屋根のある空間ができる。正倉院はもとこの建築法によって建てられたが、のち中間部分を囲い板倉にしたので三室の倉となった。
法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「合倉漆口 四口盖瓦之中二口双倉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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