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並木翁輔 なみき おうすけ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

並木翁輔 なみき-おうすけ

?-? 江戸時代中期-後期の歌舞伎作者,浄瑠璃(じょうるり)作者。
初代並木正三の門弟で,寛延-寛政(1748-1801)のころ大坂で活躍。合作がおおく,時代物,世話物を得意とし,天明のころ2代並木千柳をついだ。正三の伝記「並木正三一代噺(ばなし)」の著者とされる。俳諧(はいかい)の点者でもあった。一説に前名は並木柳輔,並木素柳

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

並木翁輔

生年:生没年不詳
江戸中期,上方の歌舞伎狂言浄瑠璃作者。前名未詳,一説に並木柳輔,並木素柳。後名2代目並木千柳。初代並木正三門下。「寛延より寛政迄」(『戯財録』)の50年の長きに渡って大坂で活躍。立作者としての作品は少ないが,歌舞伎では初代並木正三,竹田治蔵,並木十輔,初代並木五瓶らと,浄瑠璃では若竹笛躬,中村魚眼らと多く合作した。正三の伝記『並木正三一代噺』(1785)の著者ともされる。また俳諧点者として江戸大坂を往来した風流人でもあった。のち今宮へ閑居。なお歌舞伎作法を記した『戯財録』(1801)の著者入我亭我入については諸説あるが,翁輔であるとの説も検討に値する。

(上野典子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典内の並木翁輔の言及

【戯財録】より

…作者は後世の所伝により初世並木五瓶とも2世並木正三ともされてきた。宝暦期(1751‐64)大坂劇界の思潮を理想とする筆致から並木宗輔門下の浄瑠璃作者並木翁輔(入我園我入)とするのが妥当である。《近世芸道論》に収録。…

【並木正三一代噺】より

…歌舞伎作者の伝記。1773年(安永2)に没した初世並木正三の一生を,作品と評判を中心に記述した伝記。正三の十三回忌に当たる1785年(天明5)刊。題簽は〈並木正三一代噺〉,内題は〈並木正三狂言攫(ざらえ)〉。作者は従来並木五瓶とされてきたが,2世並木千柳(翁輔)と判明した。序文を書いた入我園主人に関しては不詳。正三の初作《鍛冶屋娘手追噂》から絶筆《日本第一和布刈神事》まで約80編の作品名の年代的羅列が主で,人物についての考察に欠けるが,作者としての動向やエピソード,大道具の趣向などについても述べられている。…

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