並滝寺(読み)なみたきじ

日本歴史地名大系 「並滝寺」の解説

並滝寺
なみたきじ

[現在地名]東広島市志和町志和東

志和東しわひがしささとの境に近い、通称並滝寺山(五五〇・三メートル)東側山腹にある。真言宗御室派。本尊は行基作と伝える千手観音。天平五年(七三三)行基の開基と伝え、かつては子院四八坊を擁する大寺であったが、大永五年(一五二五)大内軍の米山こめやま城攻撃の時兵火にかかって焼失、当時ようやく一〇分の一を修復したという(芸藩通志)。その後天文二四年(一五五五)天野隆綱は当寺観音堂へ「東西条原村」のうちの一貫文の地などを寄進した(天野毛利文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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