中之島(大阪市)(読み)なかのしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中之島(大阪市)」の意味・わかりやすい解説

中之島(大阪市)
なかのしま

大阪市北区のオフィス街区。淀(よど)川下流の二分流、堂島川(どうじまがわ)と土佐堀川に囲まれた中州東西約3キロメートル、南北約200メートルの細長い島で、20を超える橋で対岸と結ばれる。江戸初期に淀屋常安により開発され、諸藩蔵屋敷が集中し、大坂繁栄の基地となった。現在、中央公会堂、府立図書館、市役所、日本銀行大阪支店、リーガロイヤルホテル、市立東洋陶磁美術館、市立科学館などがあり、東部には野外音楽堂のある中之島公園がある。「国際文化交流ゾーン」の形成を目ざして再開発が行われており、国際会議場、大阪大学中之島センターなどが建設され、2008年(平成20)には京阪電鉄を延長した中之島線も開通した。

[樋口節夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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