日本歴史地名大系 「土佐堀川」の解説
土佐堀川
とさぼりがわ
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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大阪市の都心を東から西に流れる河川で,大川(旧淀川)の一部をさす。大川は中之島を挟んで北の堂島川と南の土佐堀川に分かれ,西流して合体したあと,再び安治川と木津川に分流する。土佐堀川は中之島東端の天神橋から西端の端建蔵(はしたてくら)橋まで延長2.5km。江戸時代には諸藩の蔵屋敷や船問屋が河岸に集中し,各地から米をはじめとする物産を積んだ船が出入りしてにぎわった。現在の河岸は,北岸(中之島側)に大阪市役所,日本銀行,府立中之島図書館,大阪市中央公会堂,フェスティバルホール,朝日新聞社など,南岸(北浜側)には大阪証券取引所や証券会社などをはじめとする中高層ビルが建ち並び,都心のビジネス街となっている。難波(なにわ)橋,淀屋橋,肥後橋,土佐堀橋など15の橋が架設されていて,7月の天満宮天神祭には船渡御でにぎわう。
執筆者:服部 昌之
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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