日本歴史地名大系 「中井浦」の解説 中井浦なかいうら 三重県:尾鷲市中井浦[現在地名]尾鷲市中井町・坂場(さかば)町・港(みなと)町・末広(すえひろ)町・宮(みや)ノ上(うえ)町・北浦(きたうら)町・中井浦西国三十三所観音霊場の一番札所青岸渡(せいがんと)寺(現和歌山県那智勝浦町)を目指す巡礼や、伊勢方面からの商人らが北川(きたがわ)橋を渡れば中井浦である。六軒(ろつけん)町・中井町・土井(どい)町と熊野街道沿いに商家が立並ぶ。「神鳳鈔」に中井須山(なかいすやま)御厨として現れ、中世は伊勢神宮領であった。慶長六年(一六〇一)の検地帳(徳川林政史蔵)に「中井・堀・北・野路村」と記され、江戸時代初期に尾鷲組に属する。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報