デジタル大辞泉
「南浦」の意味・読み・例文・類語
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なんぽ【南浦】
- [ 1 ]
- [ 一 ] 中国江西省北部、南昌の西南の地名。もと南浦亭があった。
- [ 二 ] 中国の錦江の支流、浣花(かんか)渓の岸の名。四川省成都の城南にあたり、唐の杜甫が草堂を営んだ所。
- [ 2 ] 川の、南側の岸。
- [初出の実例]「最憐南浦暮、春草更青青」(出典:南海先生文集(1784)四・賦得南浦送佳人)
- [その他の文献]〔楚辞‐九歌〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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南浦
みなみうら
[現在地名]尾鷲市朝日町・南陽町・上野町・中央町・古戸町・南浦
中井浦の南方にあり、尾鷲の中心的な村。「神鳳鈔」に南浜御厨と記され、中世は伊勢神宮領であった。慶長六年(一六〇一)の検地帳(徳川林政史蔵)に「南村」と記され、家数一二五。同九年江戸城普請のため、紀伊国へ三九三艘の石船建造が命じられた際、尾鷲へは船五〇艘の建造が割当てられ、南浦を中心に船造りが始まり大工・人夫ら二三七人が動員された(「自得公済美録」浅野家蔵)。江戸時代初期に尾鷲組に属する。正保元年(一六四四)南村と林村とに二分された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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南浦【なんぽ】
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮),平安南道東側の大同江右岸の港湾をもつ工業都市。直轄市で5区域1郡で構成。旧名は鎮南浦。1894年日清戦争に際し,日本軍の兵站(へいたん)基地となって以来発展,1915年築港工事で近代的港となる。平壌の外港として,大同江水運で平南鉄道と連絡。北朝鮮西部の農・水産業を集散。精錬・造船・ガラス・通信機工業が盛ん。大同江の河口をせきとめて内水化した巨大ダム南浦閘門をもつ。73万1448人(1993)。
→関連項目岐陽|平安南道|平壌|妙興寺
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南浦 (なんぽ)
Namp`o
朝鮮民主主義人民共和国,平安南道南部の都市。人口73万1448(1993)。大同江河口から26km上流にある河港を中心とする工業都市。もとは一寒村であったが,日清戦争のとき日本艦隊が停泊地として利用したことを契機に平壌市の外港にあたる貿易港として発展した。1897年開港地となり,1910年に平壌と南浦を結ぶ平南線が開通した。その後周辺から豊富に産する銅鉱やケイ砂を原料とする製錬,ガラス工業が勃興するようになった。日本植民地時代は鎮南浦と呼ばれたが,独立後1947年に南浦と改称した。その後,貿易港としての役割は失われたが,非鉄金属,造船工業を主とする工業都市として都市化が進んでおり,79年には直轄市とされた。
執筆者:谷浦 孝雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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南浦
なんぽ / ナムポ
北朝鮮西部にある港湾都市(直轄市)。大同江河口から1.5キロメートルの上流左岸に位置し、平壌(へいじょう/ピョンヤン)市の外港をなしている。1897年開港地と定められて以後、諸外国の領事館が置かれ通商港として発展してきた。1945年の解放後、北朝鮮最大の金属工業基地の一つとなった。南浦製錬所では西北朝鮮で産出される鉛、亜鉛、銅などの製錬圧延が行われている。このほか南浦板ガラス工場、製塩、機械工場がある。付近はリンゴの名産地である。
[魚 塘]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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