中国鉄道国有問題(読み)ちゅうごくてつどうこくゆうもんだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中国鉄道国有問題」の意味・わかりやすい解説

中国鉄道国有問題
ちゅうごくてつどうこくゆうもんだい

中国,辛亥革命導火線となった問題。宣統3 (1911) 年5月,清朝盛宣懐上奏により幹線鉄道国有令を発し,民営の粤漢 (えっかん) 鉄道 (武漢広州) ,川漢鉄道 (武漢-成都) などを国有化することとした。次いでアメリカ,イギリス,ドイツ,フランスの4国の借款をもって鉄道建設にあたる契約を結んだ。鉄道会社の株主や一般民衆は,鉄道国有は鉄道を外国に売渡すものだとして激しい反対運動を展開,四川省では武力衝突にまで発展し,同年8月 19日 (太陽暦 10月 10日) の武漢蜂起を誘発した。

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