上奏(読み)ジョウソウ

デジタル大辞泉 「上奏」の意味・読み・例文・類語

じょう‐そう〔ジヤウ‐〕【上奏】

[名](スル)
天皇意見事情などを申し上げること。奏上。「民情上奏する」
明治憲法下で、官庁議院などが天皇に希望または意見を奏聞そうもんしたこと。

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精選版 日本国語大辞典 「上奏」の意味・読み・例文・類語

じょう‐そうジャウ‥【上奏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 意見や事情を天子に申し上げること。奏上。上表。
    1. [初出の実例]「詔、依巡察使上奏免天下諸国去年田租」(出典:続日本紀‐天平一七年(745)四月甲寅)
    2. [その他の文献]〔路温舒‐上書言宜尚徳緩刑文〕
  3. 旧憲法もとで、帝国議会会計検査院などの国家機関が、天皇に希望または意見を表示すること。
    1. [初出の実例]「両議院は各天皇に上奏することを得」(出典:大日本帝国憲法(明治二二年)(1889)四九条)

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普及版 字通 「上奏」の読み・字形・画数・意味

【上奏】じようそう

奏上。

字通「上」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の上奏の言及

【奏】より

…天皇に政治上のことで勅裁を仰ぐために,口頭または文書で上申すること。その行為を奏上,上奏,奏聞などといい,内密に奏することを内奏,密奏という。密奏は奏状を密封して奏する場合もある。…

※「上奏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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