中国音韻学研究(読み)ちゅうごくおんいんがくけんきゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中国音韻学研究」の意味・わかりやすい解説

中国音韻学研究
ちゅうごくおんいんがくけんきゅう

スウェーデンの中国学者 B.カールグレン (中国名は高本漢) 著"Études sur la phonologie chinoise" (4冊,1915~26) の中国語訳書訳者趙元任羅常培,李方桂。訳書は原著者との連絡のもとに修正が加えられている。 1940年長沙商務印書館刊。 62年に台湾から影印本が出ている。広韻反切と現代諸方言ならびに日本,朝鮮越南の各漢字音を利用して比較言語学的研究を行い,中古音を再構し,その音価の推定をした最初の労作以後の研究は本書への批判修正を中心に進められている。

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世界大百科事典(旧版)内の中国音韻学研究の言及

【カールグレン】より

…イェーテボリ大学長,ストックホルムの極東古代博物館長などを歴任。《中国音韻学研究》(1915‐26)で中古音Ancient Chineseを再構成,以後の中古音研究はカールグレン説の修正として展開する。重紐(ちようちゆう)に関する有坂秀世,河野六郎の学説は,その例である。…

※「中国音韻学研究」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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