中層流(読み)ちゅうそうりゅう(英語表記)intermediate current

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中層流」の意味・わかりやすい解説

中層流
ちゅうそうりゅう
intermediate current

海洋中層での水の流れ。中層とは海洋学的にどの深さをさすか明確な定義はないが、通常数百メートル(200~900メートル)の深度をいうので、中層流は中層水上層水深層水中間にある水塊)の動きを意味することが多い。南極収束線から沈降した南極中層水は、三大洋の中層(現場(げんば)密度1.0272~1.0274トン/立方メートル、深さ200~900メートル)を北上し赤道付近にまで広がるが、大西洋ではさらに北上し北緯20度付近にまで達する。

[半澤正男・高野健三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android