日本大百科全書(ニッポニカ) 「中層流」の意味・わかりやすい解説 中層流ちゅうそうりゅうintermediate current 海洋の中層での水の流れ。中層とは海洋学的にどの深さをさすか明確な定義はないが、通常数百メートル(200~900メートル)の深度をいうので、中層流は中層水(上層水と深層水の中間にある水塊)の動きを意味することが多い。南極収束線から沈降した南極中層水は、三大洋の中層(現場(げんば)密度1.0272~1.0274トン/立方メートル、深さ200~900メートル)を北上し赤道付近にまで広がるが、大西洋ではさらに北上し北緯20度付近にまで達する。[半澤正男・高野健三] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例