中層水(読み)ちゅうそうすい(その他表記)intermediate water

最新 地学事典 「中層水」の解説

ちゅうそうすい
中層水

intermediate water

上層水深層水との中間,水深300mから700m程度に存在する水塊北太平洋の場合,中層水の起源は日本列島の北東沖にある。北半球の中層水は亜寒帯中層水と呼ばれ,北太平洋の中緯度域に広がっていて,密度は1.0266~1.0269ɡ/cm3である。一般に中層水は塩分の極小層によって特徴づけられる。南半球では,太平洋,大西洋インド洋とも南極収束線から沈降することで形成された水塊が1.0272〜1.0274ɡ/cm3の等密度線に沿って,北に伸びている。この水塊は太平洋では赤道付近まで,大西洋では赤道を越えて北緯20度付近まで追跡され,南極中層水と呼ばれている。最近では人為起源二酸化炭素の吸収という観点から中層循環が注目を集めている。

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海の事典 「中層水」の解説

中層水

中緯度の海洋の上層水と深層水にはさまれた水を云うが、一般に塩分の極小層によって識別されている。北半球では太平洋でよく発達しており、亜寒帯前線付近 の中層での水塊変質によって生成された水が、亜熱帯域に潜り込んできたものとされる。北大西洋では高塩分の地中海水が広く分布するため、塩分極小層で定義 しえる中層水は狭い範囲にしか存在しない。南半球では南極収束線から沈降した水により中層水が形成され、大西洋では赤道を越えて北緯20度付近にまで達す る。 (永田

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中層水」の意味・わかりやすい解説

中層水
ちゅうそうすい
intermediate water

上層水と深層水の間の深さ数百mに存在する水塊をいう。一般には,塩分の極小層によって定義される。塩分の低い水塊は極地方や亜寒帯海域で形成され,赤道に向かって移動する際,南半球では南極収束線で,また北太平洋では極前線付近で沈降する。ただし,北大西洋では中層水は明確でない。塩分極小水は等密度線上に沿って沈降し,太平洋などで塩分の南北断面図を描くと,南北亜寒帯を起源とする中層水がはっきりと現れる。

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