中村宿(読み)なかむらしゆく

日本歴史地名大系 「中村宿」の解説

中村宿
なかむらしゆく

[現在地名]土浦市中

水戸街道の宿。荒川沖あらかわおき宿と土浦宿の間にあり、土浦宿までは一里。水戸街道の整備とともに江戸初期に開かれた。中村宿絵図によれば本陣は川村家にあり、問屋は二ヵ所で、うち一ヵ所は名主川村伝右衛門が兼ねていた。旅籠は扇屋・柏屋・大松屋など数ヵ所あった。江戸寄りの街道両側に一里塚があった。「おだまき」によれば人足二五人、馬一〇疋が備えられ、定助郷虫掛むしかけ佐野子さのこ飯田いいだ矢作やはぎ宍塚ししつか粕毛かすげ三高津さんたかつ(上中下の高津三村で一村扱い)小松こまつ大岩田おおいわた小岩田こいわた永国ながくに右籾みぎもみ烏山からすやま(現土浦市)広岡ひろおか上野室うえのむろ花室はなむろ古来ふるく吉瀬きせ(現新治郡桜村)の一八ヵ村。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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