中柱(読み)なかばしら

精選版 日本国語大辞典 「中柱」の意味・読み・例文・類語

なか‐ばしら【中柱】

〘名〙
① へやの中央にある柱。中の柱。
源氏(1001‐14頃)空蝉母屋(もや)のなかはしらにそばめる人や、わが心かくると、まづ目とどめ給へば」
② 茶室内に張り出して立てた柱。屈曲した材を用いる。ゆがみ柱。
※松屋茶会記‐久好茶会記・慶長四年(1599)二月二三日「中柱の壁に、しがらきつつ掛て、白ぼけ入」
③ 近世後期の和船で中帆を展張するための帆柱。本帆柱と彌帆(やほ)柱の中間に表車立を利用して立てるもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「中柱」の意味・読み・例文・類語

なか‐ばしら【中柱】

茶室内の炉の隅に立てられる柱。ゆがみばしら。
部屋の中央にある柱。
「母屋の―にそばめる人」〈・空蝉〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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