中棚村(読み)なかたなむら

日本歴史地名大系 「中棚村」の解説

中棚村
なかたなむら

[現在地名]松山町中牧田なかまきた

牧野島まきのしま村の北にあり、東は丘陵地、西は最上川を境に槙島まぎしま(現東田川郡余目町)。旧高旧領取調帳には中棚入村とある。「大泉庄三権現縁記」永正三年(一五〇六)の記事に「田尻ハ余目城主中棚真木嶋御分地也」とあり、余目あまるめ(現余目町)城主安保太郎の弟次郎領であった。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録では高六石余。同一〇年の検地帳(中棚区有文書)には名請人として肝煎大炊助・与左衛門・蔵人・小左衛門・三郎左衛門と引地ひきち村入作五人の計一〇人がみえ、高七四石余。肝煎大炊助の屋敷は広く一反余で、字名には、さか下・たノしり・山田・かくちさら田・中屋敷・ゑぬきさわ・山ノ下・ミちの上・田分・さと畠がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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