ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中段採掘法」の意味・わかりやすい解説 中段採掘法ちゅうだんさいくつほうsublevel stopping 鉱画内に設けた中段坑道に垂直な面を主自由面とする切羽をつくり,中段坑道あるいはその地並を切り広げた個所から削孔して採掘を行なう無支柱,無充填の採掘法。別に鉱画を囲む左右の鉱柱内に適宜の間隔で中段削孔室を設け,水平方向の自由面に水平削孔して採掘する方法などの変形もある。鉱石,母岩ともに堅固で品位が均等な塊状鉱床,厚さの厚い急傾斜の鉱脈や層状鉱床など大規模な鉱体の採掘に適する。日本では岐阜県の神岡鉱山,岩手県の釜石鉱山などの大鉱山,坑内掘りを行なっていた一部の石灰石鉱山などで用いられていた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by