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神岡鉱山 かみおかこうざん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神岡鉱山
かみおかこうざん

岐阜県飛騨市神岡にある鉱山。神通川上流の高原川流域にあり,三井金属鉱業が経営,2001年まで操業した。養老4(720)年に金を産し天皇に献上したとの口伝がある。天正17(1589)年頃,糸屋彦次郎(のちの茂住宗貞)が鉱脈を発見し,金山奉行として茂住鉱山(もずみこうざん。

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デジタル大辞泉の解説

かみおか‐こうざん〔かみをかクワウザン〕【神岡鉱山】

岐阜県飛騨市、神通川上流の高原川の東岸にあった鉱山。天正年間(1573~1592)からを産出し、のち亜鉛を主とした。廃液から、神通川下流にイタイイタイ病が発生。平成13年(2001)採掘を中止した。
[補説]現在は跡地に素粒子観測装置スーパーカミオカンデ反ニュートリノ検出装置カムランド暗黒物質検出装置XMASS(エックスマス)重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)などが設置されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

かみおかこうざん【神岡鉱山】

岐阜県吉城郡神岡町にある鉛・亜鉛鉱山。飛驒片麻岩類中の石灰岩を交代したスカルン鉱床で,多数の不規則塊状の鉱体から成るが,栃洞(とちぼら),円山,茂住(もずみ)などの群に分けることができる。鉱石はセン亜鉛鉱,方鉛鉱を主とするが,とくに上部で銀の含有が高い。一部で露天採掘行われるが,高度に機械化された大規模な方式で坑内採掘が行われている。【山口 梅太郎】
[沿革]
 16世紀末,現在の神岡鉱山の中心鉱区にあたる和佐保銀山および茂住銀山が発見・稼行された。

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大辞林 第三版の解説

かみおかこうざん【神岡鉱山】

岐阜県北端、神通川上流の飛驒市神岡町にある鉱山。亜鉛・鉛を産出。富山県の神通川下流に発生したイタイイタイ病はこの鉱山の廃液が原因とされた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神岡鉱山
かみおかこうざん

岐阜県飛騨(ひだ)市神岡町地区にあった非鉄金属鉱山。亜鉛・鉛・銀などの鉱山としてしられたが、2001年(平成13)閉山した。かつて、その主力をなしていた鉱床は、高原(たかはら)川の右岸に沿う山地に散在する栃洞(とちぼら)、円山(まるやま)、茂住(もずみ)の鉱床群で、なかでも栃洞鉱床群は神岡町の中心地区船津に近く、大小10余の鉱床がみられた。
 鉱山の開発は、天正(てんしょう)年間(1573~1592)に、高山城主金森氏に仕えた茂住宗貞(むねさだ)によって始められたという。とくに和佐保(わさほ)鉱山は慶長(けいちょう)年間(1596~1615)には銀山として盛況であった。1692年(元禄5)飛騨は幕府領となり、鉱山もその支配下に置かれた。1874年(明治7)三井組に買い取られてから、しだいに近代的で大規模な開発が推進され、精錬方法も進歩してきた。とくに第二次世界大戦後、国の高度成長期において、神岡鉱山の発展も画期的であった。日本を代表する非鉄金属鉱山としておもに亜鉛と鉛を産し、ほかに銀、金、蒼鉛(そうえん)、カドミウム、硫酸なども産出してきた。しかし、1970年代後半から亜鉛、鉛の売れ行き不振などで、1978年(昭和53)には第二次合理化計画が実施され、多数の従業員が整理された。1986年からは経営が三井金属鉱業より分離独立した神岡鉱業に移り、2001年(平成13)鉱量の枯渇などの理由で閉山した。1968年には「イタイイタイ病」公害訴訟が起こされている。
 神岡宇宙素粒子研究施設(東京大学宇宙線研究所)があり、茂住坑の地底1000メートルに建設されたニュートリノ(中性微子)観測装置スーパーカミオカンデにより観測を行っている。[上島正徳]

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世界大百科事典内の神岡鉱山の言及

【接触交代鉱床】より

…規模は小さいものが多い。岐阜県神岡鉱山の亜鉛・鉛鉱床には,単一の鉱床で約100万tの亜鉛,9万tの鉛,600tの銀を含むものがあり,日本の例では最大級に属する。鉄・銅鉱床の例としては,岩手県釜石鉱山,福島県八茎鉱山などが著名で,釜石鉱山地域では交代作用により生じたスカルンの総量は数億tに達するといわれる。…

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