出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Kamaishi mine
岩手県釜石市の銅・鉄鉱山。地質は石炭紀・ペルム紀の粘板岩・砂岩・石灰岩,下部白亜系の粘板岩・砂岩・安山岩質火砕岩とこれらを貫きスカルン化を与えている蟹岳複合岩体(閃緑岩・花崗閃緑岩)など。鉱床は複合岩体の東西両翼に配列する不規則塊状のスカルン鉱床。東翼に細越・前山,西翼に大峰・日峰(元大峰鉱山)・佐比内・新山・天狗森・滝の沢など25鉱体以上。貫入岩側から堆積岩側へ鉄鉱体・鉄銅鉱体・銅鉱体の累帯を示す。スカルン鉱物はざくろ石・単斜輝石・緑れん石のほか,フォンセン石・電気石・斧石など。ざくろ石は鉄鉱体,単斜輝石は銅鉱体に伴う。鉱石鉱物は磁鉄鉱・磁硫鉄鉱・黄銅鉱・キューバ鉱・バレリ鉱・ペントランド鉱・針ニッケル鉱・灰重石・輝水鉛鉱など。Ni・Co鉱物の多いのが特徴。蟹岳花崗閃緑岩のK-Ar年代119Ma。粗鉱量約6,000万t,鉄量1,400万t,銅量19万tを産した日本最大の鉄山。1727(享保12)年発見,本格的開発は1939年,日鉄鉱業(株)の所有以来。93年終堀。地下空洞・坑道の一部を研究実験施設として利用。
執筆者:矢島 淳吉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
岩手県釜石市およびその周辺の鉄鉱山。享保年間(1716~36)の発見。釜石鉱山の鉄鉱石を利用して,1857年(安政4)大島高任(たかとう)が木炭高炉による製銑作業を開始。74年(明治7)官営となるが,83年業績悪化のため官営を廃止し,87年田中長兵衛に払い下げられた。鉱石の品質もよく,釜石銑は軍需素材として重要な資源とされた。その後,三井鉱山・日本製鉄などと経営主体は交代したが,釜石製鉄所に鉄鉱石を供給し続けた。現在は休山中。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…人口4万9447(1995)。18世紀初め釜石鉱山が発見され,1857年(安政4)南部藩士大島高任(たかとう)が洋式高炉を大橋に建設,日本で最初の近代製鉄法による鉱石精錬に成功し近代製鉄発祥の地となった。1874年官営釜石製鉄所が鈴子(新日鉄釜石製鉄所のある場所)に設けられて以来,製鉄の都市として急速に発展した。…
…岐阜県神岡鉱山の亜鉛・鉛鉱床には,単一の鉱床で約100万tの亜鉛,9万tの鉛,600tの銀を含むものがあり,日本の例では最大級に属する。鉄・銅鉱床の例としては,岩手県釜石鉱山,福島県八茎鉱山などが著名で,釜石鉱山地域では交代作用により生じたスカルンの総量は数億tに達するといわれる。世界的にはタングステンの資源として重要で,カナダ,アメリカ,オーストラリア,中国などに好例がある。…
※「釜石鉱山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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