中田横穴群(読み)なかだよこあなぐん

日本歴史地名大系 「中田横穴群」の解説

中田横穴群
なかだよこあなぐん

[現在地名]いわき市平沼ノ内

夏井なつい川河口より南約五キロの砂質凝灰岩からなる丘陵の北西斜面に位置している。昭和四四年(一九六九)路線改良工事中に偶然発見され、同年緊急発掘調査が行われた。三段にわたり六基の横穴が確認されたが、そのうち最下段に位置する一号横穴は複室構造で、奥の玄室壁面に赤色と白色の連続三角文による彩画を有する装飾横穴である。近接するぬまうち一〇二号墳の天冠埴輪や、神谷作かみやさく一〇一号墳出土の男子胡坐像(天冠埴輪)などにも、同様に三角をモチーフとする文様がみられ、関連がうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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